メンバーの日常

3泊4日セブシティ調査報告書


セブ島は日本から直行便で5~6時間で行くことができ、時差も1時間しかない、日本からはとて訪れやすいリゾートです。よくワーケーションの候補にも挙がりますが、まだネット環境は十分ではない為、仕事をするなら、セブシティの都心で設備の整ったコワーキングスペースを利用するのがベストだと感じます(ビーチはありませんが)。今回は、そんなセブシティダウンタウンエリアのローカルカルチャーを3泊4日で調査してきました。

 

驚くほど予定が変わるフィリピンエアライン。翻弄されました。

 

まずは今回の調査に協力してくれた方々を紹介します。

 

英語の先生と、そのご家族の方々です。(あと、先生の旦那さんと息子さんにもご協力頂きました)

 

旦那さんは仕事を1日休んでくれたようでした…。本当に有難うございました。

 

・ローカルレベル1【カレンデリア】

カレンデリアとはフィリピンにあるローカル食堂の総称です。こちらは先生のお姉さんが営んでいるので調査はとても簡単でした。

 

このように並んでいる料理から食べたい物を選びます。

 

ほとんどのカレンデリアには店舗名がなく、グーグルマップにも飲食店として載っていないので通常の観光客が訪れることは稀だそうです。また、料理名も記載しておらず、値段も書いていないので日本人には若干ハードル高めです。ただ、一度体験してしまえば、基本的には指さすだけでOKなのですぐに日常使用できるようになるでしょう。

 

通常はおかず1品とライスという組み合わせらしいです。知らなかったので3つも頼んでしまいました。ご馳走になったので値段は不明です。いくらだったんだろう…?

 

気を付けないといけないのは、路上で運営している為、いろいろな生物と共存しています。私が滞在している期間で、ねずみ、ゴキブリ、中に入ってこようとした野良犬を一度づつ体験しました。あと、猫を3~4匹飼っているらしく、それらは常にお店のなかにいました(あとハエと)。衛生状態を気にする神経質な方は気になってしまうかもしれません。

 

レジの中に住んでいます。(ホントです。なんでやねん!)

 

値段も1品20~50ペソ程度で、歩いていればどこでも見つけることができ、しかも同じスタイルなのでカレンデリアを使う事ができれば食べ物に困ることはなさそうです(現在、1ペソ=2.4円くらい)。至る所に200円程度の社食があると思えば、こんなに便利なことは無いでしょう。

 

・ローカルレベル2【タホ】

セブ島の朝はレッドブルでもモンスターでもなくタホではじまります。タホとは、豆腐とシロップ(黒蜜?)とタピオカ、コンデンスミルクを混ぜたスウィーツの仲間みたいな感じです。タホがディープなのは、基本的に店舗がなく、しかも朝しか売っていないことです。なんの情報も持たないツアリストが手に入れるのはなかなか難しそうです。私はおおよその場所と時間(朝、6時指定でしたが…。)の情報を入手できたので体験できました。「大きな病院の周りの朝6時ころ」がねらい目だそうです。

 

発見したタホベンダーさん。

 

アツアツの豆腐です。日本人も好きだと思います。

 

1週間程度滞在して、朝散歩でもしていれば出会える場所が把握できるのではないかと思います。サイズは2種類あり、小が10ペソ、大が20ペソでした。コーヒーやレッドブルを卒業して、ぜひ健康的なタホで一日をスタートしましょう。早起きもできますよ!

 

・ローカルレベル3【ローカルマーケット】

 

知らない食べ物がたくさんあります。

 

生活する為には外食ばかりというわけにはいきません。もちろん食材や日用品はスーパーマーケットで購入できますが、ローカル市場を使用すれば圧倒的リーズナブルに入手できます。ただ、気を付けないといけないポイントの一つは治安です。私が訪れたのは、ちょうど日曜日でウカイウカイという古着市場が追加されており、より混在していたこともありますが、財布、スマホをショルダーバックに入れて前にもってくるよう事前に注意をうけました。

 

スマホをバッグに入れ、こちらに突入していきます。

 

さらにディープなのは、交渉が発生することです(もちろん、しなくてもいいです)。商品名や値段がないのは指で示せばなんとかなりますが、どうも相手を見て多少高めの値段でスタートすることもあるようです(相手が外国人ならより高額かもしれません)、短期観光なら良いかもしれませんが、長期滞在には値段も重要です。今回はすべて任せしてしまいましたが、商品の質と適正な価格を把握するにはけっこう慣れが必要だと思います。日本人が苦手な交渉ですが、ローカルマーケットを利用する事で自然にスキルアップできるかもしれません。

 

・ディープレベル4【ジプニー】

 

全体像を取り忘れたのでフリー素材から。こんな感じのが沢山走っています。

 

セブシティには電車がありません。自家用車やバイクがない場合は、基本ジプニーを使っているようです。観光であればタクシーを使用すればいいのですが、日常としては高くつくのでどうしてもジプニーという選択になってしまいます。そして、このジプニーはなかなか手ごわいのです。体験した特徴をあげると、

 

・停留所がない。走っているのを呼び止めるか、誰かが呼び止めたのに便乗する。その後、でっかい声で目的地を伝え、その近くで止まったら自分で降りないといけない。
・料金を運転手に渡さないといけない。運転手に手渡しできる位置に移動できなければ、なんかの言葉を叫んで(わすれてしまいました)手前の乗客に頼まないといけない(その後はバケツリレーみたいな感じ)。当然、自分が頼まれたりバケツリレーの途中になるケースも頻発する。
・どこ行きか把握が難しい。各ジプニーに番号がついていてそれがルートを表しているらしいが、その説明がまったくない。まず最初に番号とルートの把握が必要。
・値段表がない。現在はある程度の距離まで11ペソらしいのだが、長距離になると値段が変わるらしい。そして、それがいくらなのか、どこから変わるのか表示がまったくない。
・おつり不可。11ペソという半端な値段なのにピッタリもっていないといけない。まあ、ある程度おつりを諦めても安いですが…。

 

以上、私が数回乗車して感じた感想です(間違っている部分もあるかもしれません)。

 

一度、助手席に乗せてもらえました。横に扉がなかったので落ちそうでこわい。

 

正直、今回、1人でチャレンジしてみようという自信は生れませんでした。実際、観光客や外国人の乗客はいなかったです。複雑に組み合わさったジプニー交通網を使いこなすことができれば、交通費という概念から解放され(とても安い)、歩くには暑すぎるセブシティを快適に移動することが可能になるでしょう。

 

・最後、ディープレベル5【バロット】 ※閲覧注意(たまごとアヒルの中間地点の画像を含みます)

 

成長した日数によって少しずつ色が異なります。

 

セブ島の朝がタホで始まるのであれば、夜はバロットで終わると言っていいでしょう(たぶん)。バロットベンダーはタホと同じように店舗を持たないでいろんなところに出没するようです。そしてこちらは夕方~夜の時間帯となります。何故夜なのかはフィリピンの方々も分からないとのことでした(飲みの締めに食べるらしいです。日本のラーメンみたいな感じですかね)。バロットの難易度が高いのは、純粋にその見た目です。なぜ卵でも肉でもなく、途中まで育てて止めてしまうのか…?私には一生理解できそうもありません。

 

これにビネガーと塩を加えて味付けします。買ってきてもらったので値段は不明です。

 

場所がカレンデリアだったので、食べるのをためらっている外国人の私は周りの注目を集めてしまいました。日本人がヘタレだと勘違いされても困るので「旨い!もう一個」的な感じで2つも食べてしまいました。サムライスピリッツは死守できたと思いますが味はまったく思い出せません。この見た目と食感(ゆで卵と肉の中間)に耐えられる日本人は少なそうです。ただ、栄養価はとても高いらしく(精力剤的なものとしても考えられているらしい)、これで一日を締めれば次の日の仕事のパフォーマンスが確実に上がるでしょう。

 

これら5つのローカルカルチャーを活用できればセブ島でのワーケーションを効果的に運用できること間違い無しです。そして、週末にはマクタン島に移動しビーチリゾートを楽しみましょう!!(私はセブに行ったのに一度も海を体験していませんが…。)以上、3泊4日セブシティのローカルカルチャー調査を終了致します。では、また。(次はセブシティのコワーキングスペースを調査したいです)