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社員インタビュー【新入社員研修についてインタビューしてみました編】「なぜこの会社」より「プログラマーになりたい」という気持ちを大切にしてほしい。


スリーインでは入社後に2~3ヶ月間の研修を行っています。

今回はスリーインの新入社員向け研修を担当している心も体もBIGなテクニカルトレーナーに話を聞きました。

-これまでの講師としての経歴を教えてください。

講師としての経歴は、前職のパソコンスクールから数えて15年以上になります。
IT業界へ転職を目指す方への個別指導から、IT企業の新入社員研修など様々な形態での講師業務を行ってきました。
科目はC言語やJavaといったメジャーなプログラム言語の他、データーベースやネットワークといったIT知識の土台となる部分を担当しています。
元システムエンジニアですが、現在は研修講師や教育コンテンツの作成がメインです。
社内の受託開発には少し携わったりしていますね。

-外部講師以外にスリーインでは新入社員の研修も担当されていますね。

そうですね。現状、スリーインでは新卒採用か、中途でも実務経験のない若手採用が中心なので、エンジニアとしての第一歩を踏み出せるよう基礎的な開発知識を教えています。

-スリーインの新入社員研修の内容を教えてください。

現在はJava言語でのカリキュラムを組んでいます。
オーソドックスな骨組みを説明すると、まずはオラクル社のJava資格である「OCJPBronze」の取得を目指します。試験自体を受けるか受けないかは本人の自由としていますが、研修では「合格できる知識」を叩き込みます。
その後、データーベースに進みますが、同じように初級者用のベンダー試験取得を目標としています。模擬などを行えば学習内容が点数として現れるので、努力の成果が分かりやすいところが利点です。
ちなみにスリーインでは資格取得される方向けに支援制度があるので、ほとんどの方が受験していますね。

基礎知識を身に着けたら、Javaのプログラムからデータベースを操作したり、JavaのWebシステムを作ってみたりと、より実践的な内容に移っていきます。

ある程度カリキュラムがカッチリ決まっている外部研修の講義と違い、自社社員の研修は個人の元々持っている知識や、ポテンシャル、興味などに合わせて内容を変化させることが可能です。
殆どの場合、1~3名程度の少人数入社なのでマンツーマンで教えることが可能ですし、フレキシブルに対応しています。

-新入社員の方が研修で躓くポイントはなんですか。

独学で勉強した事がある方なら分かると思いますが、プログラムを身に着けることは簡単ではありません。当然、様々な躓きポイントがあります。その中でも最も大きな躓きは、しっかり理解できていないところを、理解できていないまま放っておいてしまうことです。

そうならない様に、分からない部分を聞きやすい雰囲気や、失敗してはダメだというイメージを持たれないように注意しています。わざと難しい課題を与えて、質問を引き出すなど、早い段階で聞きやすいコミュニケーション作りを心がけていますね。

-なるほど、その他に心がけていることはありますか。

エンターテイメント性ですね。ただひたすら教科書の内容を読んでいく授業ほど退屈なものはありません。硬い口調で難しく話すより、とにかくリラックスして苦手意識を持たずに学んでもらうことを意識しています。
時事ネタや若い人が興味をもっていそうな事柄を事前に調べるなどの地味な準備をしていたりもします笑

研修という決められた時間内で多くの内容を勉強するので、暗記するというよりは、学習の仕方を学んでもらうとか、理解のポイントになる部分が印象に残るように工夫していますね。

-これからの課題はなんでしょうか。

常に付きまとう問題ですが、IT業界は変化が速いので実践に沿った内容で研修できているかどうかは気を付けています。
スリーインには現役のSEやプログラマが在籍しているので、開発現場で必須になってきているツールや技術などを聞き積極的に取り入れています。
たとえば最近ではGitの概要や操作について自社社員研修のカリキュラムに加えました。

-研修で成長の早い人はどんな特徴がありますか。

これは外部研修での話なのですが、C言語でポインタの使い方が理解できない生徒さんがいたんですね。
結局、金曜日時間切れで授業が終わったんですが、翌週、しっかり理解した状態で授業に参加してきたんです。
たぶん悔しくて、負けたくなくて、土日に自分で調べてきたんだと思いますが、こういう気持ちをもっている人は伸びますね。
決して根性論者ではないのですが、成長する過程では何かしら気合を入れて頑張らないといけないタイミングがあるのも事実だと思います。

-講師としての喜びはなんですか。

講義中・休憩中に関わらず、受講生の笑顔が見られると、楽しんで学んでいると感じて嬉しいというよりホッとします。
仕事は楽しいことばかりではないのかもしれませんが、我慢や苦しんでやるものでもありません。
興味をもって楽しみながら前向きに勉強をしている姿をみると喜びを感じます。
内容は難しいかもしれませんが、苦手意識を持たれないように気をつけていますね。

-スリーインの企業風土について教えてください。

やるべきことをしっかりやっていれば、あとは自由という感じですね。
私も結構自由にやっています。昨年は、ずっと機会があればやってみたいと思っていた技術書を出版することができました。書籍を出版するのは想像以上に大変でしたが、良い経験になりましたし、またチャレンジしてみたいとも感じました。

今後は、プログラムやネットワークなど目に見えない部分の面白さを分かりやすく伝えることができるコンテンツなんかを作ってみたいです。デザインやフロント側の開発は興味を持ちやすいですが、未経験の方がイメージし難い裏側を上手く伝えることができれば良いですね。昨今のITエンジニア不足に貢献できるかもしれません笑

-どんな人に入社してきてほしいですか。

遠慮しない人がいいですね。スリーインにはあまり畏まった人はいないですし、少し図太いくらいでも大丈夫だと思います。
やるべきことはしっかりやって、言いたい事は遠慮なく言う。そんな感じですかね。

-有難うございます。では、最後に入社を検討されている方にメッセージをお願いします。

プログラムを学校で少し習ったとか、独学で少しいじったことがある程度でも構わないので、興味があるのならどんどん話を聞きにきてほしいです。
個人的には「なぜこの会社に」という事より「プログラマーになりたい」という気持ちの方が大切だと思っています。
採用を担当しているわけではありませんが、要望があれば、面接ではなく相談として参加したいと考えています。
お会いできるのを楽しみにしています。